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フィギュアスケート特集

週刊少年マガジンにフィギュアスケート漫画登場!(2)

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●漫画家・瀬上あきらさんが見るトリノ五輪

――今週、少年マガジン誌上では「ICE SCREAM! アイスクリーム」が登場、トリノではまさにオリンピックの真っ最中ですが、フィギュアスケートを描く漫画家さんとして、今回の五輪はどんなふうにご覧になっていますか?
瀬上 フィギュアスケートがどの競技よりも期待されている、こんな状況のオリンピックって、きっと今回が初めてですよね。それだけに日本選手たちへのプレッシャーってすごいと思うんです。でも女子は3人もいるし、プレッシャーがかかるのがひとりじゃないぶん、のびのびとできるんじゃないかな、と期待もしています。それから私が心強いと思うのは、今回代表の選手たちほとんどが野辺山の新人発掘合宿を体験していることですね。子供の頃から良く知っている仲間たち、ライバルであり友達でもある選手たちと競争して、彼女たちは代表になった。そうした戦いを経てきたことも強いと思うし、代表としていっしょにトリノに行くメンバーも合宿でおなじみの仲間であること、これも彼女たちにとっては気持ちが楽だと思うんです。

――なかでも瀬上さんが期待している選手は?
瀬上 女子では荒川静香さん。彼女は世界チャンピオンになったあと、一時期すごく迷っていたみたいで、ひょっとしたらこのままやめてプロに行っちゃうのかなあ、とちょっと残念に思っていました。でも今はそんな気持ちもふっきって、オリンピックに照準を向けている。結果のことはあまり口にしない彼女が、珍しくメダルについても語っているし……。色々迷って、それを越えて開き直った今、一番強いのはこの人なのかもしれないな、と思います。
 それから荒川さんは、新しく変えたプログラムで、イナバウアーを見せてくれることも楽しみ。点数には繋がらなくても、この技を入れたいっていう。結果を得ること以上に、自分らしさを出して行きたいってことですよね。メダルを取れるかどうかよりも、荒川さんの演技そのものを楽しみにしています。もちろん、他のふたりも日本勢はすごい。それぞれ持ち味があって……。でもあの3人がひとりになったら完璧なスケーターになるんだろうなあ。情緒面は村主さんで、ジャンプは安藤さんで、総合力は荒川さん……すごい選手ができちゃいますね(笑)。

――日本チームのライバルとなる海外勢で、注目している選手はいますか?
瀬上 女子ではスルツカヤに惹きつけられます。この人は、問答無用で力のある人ですよね。もう、出しているオーラが違う。観客にすべてをぶつけてくるスケート! 「私はこれだけのものを持ってるのよ、さあ、見て!」という凄みを感じます。男子ではやっぱりプルシェンコが、今回どんな演技を見せてくれるか気になりますね。大きくミスらない限り、彼の金メダルはもう動かないでしょう。あとはどれだけの演技をして、他をどれくらい引き離してくれるか、見てみたいです。

――そんな破格の海外勢と日本選手たちの戦い、いよいよ佳境に入りますね。
瀬上 そうですね。今、他の競技が予想外の結果続きで、フィギュアスケートに余計に期待がかかっている状況は心配でもあるんですが……。あんまりプレッシャーをかけないであげて、と思っちゃう。テレビなどでは、日本選手のいいところばかり映して盛り上げようとしてますよね。みんな、世界にはもっとすごい選手がいっぱいいることを何も知らないで、ただメダルだけを期待しちゃってる雰囲気がある……。
 本当は、その人の一番の演技ができれば、結果は二の次。メダルなんか取れなくても、選手みんながそれぞれ納得の行く演技ができて終われたら、それが日本チームにとって成功なんじゃないかな、と思っています。

 フィギュアスケートをさわやかに描く瀬上あきらさんの読みきり「ICE SCREAM!(アイスクリーム)」は、現在発売中の週刊少年マガジン(講談社)に掲載されています。(青嶋)


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