この特集について
Sports@nifty > スポーツレポート > フィギュアスケート特集 > 男子シングルSP終了 中庭健介9位 「連戦はきつかった」
この特集では、浅田真央選手、安藤美姫選手をはじめとする注目選手の活躍や最新情報など、フィギュアスケートにまつわる様々なレポートを写真とともにお届けします。
この特集は携帯サイトでもご覧いただけます。
モバイル版 Sports@nifty
プロフィール
青嶋ひろの【ライター】
能登直【カメラマン】
お問い合わせや取材依頼は、[お問い合わせ窓口]より受け付けています。
カテゴリー
関連リンク
特集関連書籍
ココログ



フィギュアスケート特集

男子シングルSP終了 中庭健介9位 「連戦はきつかった」

Conakaniwa_1
 本田武史、高橋大輔、町田樹と、多くの選手が挑戦してきた楽曲、「アランフェス協奏曲」。そのことに少し躊躇はしたものの、やはり彼らとは違う自分だけの「アランフェス」を滑りたい。そう話していた中庭健介のSPは、他の誰にも負けない、ドラマチックなアランフェスになった。今大会もきっとそれを見せてくれる、と思っていたのだが……。
 4回転を予定していたトウループのコンビネーションは3回転-3回転に。トリプルアクセルは着氷していながら、直後に滑るように転倒。残るトリプルフリップもぐらつき、痛いジャンプミスが続いてしまった。
 最後まで力を抜かずに、アランフェスの世界を描ききろうとしたのだが……結果は悔しい9位。
 ミックスゾーンでの中庭健介は見たことがないほど意気消沈した様子だったが、それでもしっかり話を聞かせてくれた。
「……失敗の原因は、連戦ですね。先週のアジア大会までは調子が整えてこられたんです。でも、ショート、フリー、エキシビションと連日滑って、翌日中国からコロラドまで10時間以上の長距離移動、一日あいただけで、今日再び、ショートプログラムです。
 体はまったく動きませんでした。朝から手足が重たくて、ジャンプも高地だというのに、浮かなかった。思っていたより、タフさが足りませんでしたね……。ほんとうはこんなこと、言い訳にしたくないんですが」
 一週間と間隔がなく、グランプリシリーズ以上にハードな連戦となってしまったアジア大会と四大陸選手権。アジア大会の方を欠場し、四大陸に集中する選択はなかったのだろうか?
「実は最初はそのつもりでした。日程が詰まっていることは、最初からわかっていましたから。でも、アジア大会も4年に一度しかない大きな試合です。そこに自分を選んでいただいたからには、代表としての役割をまっとうしたかった」
 実に、中庭健介らしい理由だ。スケートに対しても、人に対しても、まじめに誠意を持ってつきあう態度。今回はそれが裏目に出てしまったが、もちろん彼のことだ。意気消沈したまま、姿を消したりはしない。心配している私たちを安心させるかのように、少し明るい表情を作って、言葉を継いだ。
「でももちろん、この経験は今後のプラスにもなります! 自分が思っていた以上に疲れたことで、たとえ同じだけ滑ったとしても、試合の疲労と練習の疲労はまったく違うことがよくわかりました。それに、疲れはどっときているけれど、体調は決して悪くないんです。トレーナーの加藤先生に、今日は良く体をほぐしていただいて……フリーまで一日空くので、いい気分転換をしたいです。フリーは100%の演技を目指せるように!
 それに今回は、アメリカとカナダのワン、ツー、スリーがほとんど来てる! 実は僕、現地入りするまで彼らと試合ができるって知らなかったんです。特にジェフ(ジェフリー・バトル)とは久々なので、うれしい。エヴァンをはじめ、ほんとうにトップの選手たちですから、同じ試合に出て身近に感じることで、自分も吸収できる部分をしっかり吸収していきたいです」
 不満足な結果と、大きな疲労。早々に控え室に戻っても許されるところなのに、中庭健介は自分の気持ちを整理するように、しっかり今の状況を伝えてくれた。スケートともこんなふうにつきあってきたからこそ、25歳にしてまだまだ上手になる、そんな選手に彼はなった。
 絶好調の時ではなく、どん底にいるときにこそ、スケーターたちの強さの秘密はわかることがある。


写真/Leah Adams   文/Hirono Aoshima


| 固定リンク | トラックバック (6)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/88690/13835234
四大陸選手権・男子SP 【Go!Rock!!Skate!!!】
男子SPトップに立ったのはバトル選手です。{/face_warai/} TESは41.58、PCSはただ一人7点台を並べての36.14、 合計77.72はPB更新、完全復活と言ってよさそうです。 2位にはなんとアボット選手、これが国際戦デビューですか? それで74.34はすごい{/face_sup/}。しかもTESだけなら41.91はトップです。 3位は68.83のブラッドリー選手、こちらもPB更新です。 ライザチェク選手やっちゃっ... 続きを読む
受信: Feb 8, 2007 6:31:37 PM
四大陸選手権スタート! 【川柳つれづれblog】
えーと。先ほどまで忍者ブログのデータベースエラーにより、更新はおろかブログの閲覧もできませんでした……。 本日は四大陸初日。結果はもうしっかり確認済み。昼寝もしたし用事も済んだ、よし!更新だ!……と思ったのにぃ~!!! ほとんど(ノ-_-)ノ ~┻━┻……という状態でしたが、ようやく復旧したようですので、早速記事をアップいたします。 昨夜、というか日本時間の本日早朝から始まりました四大陸選手権。 開始早々、えらい展開になっています……。 ペア、ダンスはともかく男子!……またまた思わぬ伏... 続きを読む
受信: Feb 8, 2007 7:00:06 PM
四大陸選手権 男子SP 【blog EVERGREEN】
男子シングルSP 結果 結果サイト 1 ジェフリー・バトル カナダ 77.72 TES41.58 PCS36.14 2 ジェレミー・アボット アメリカ 74.34 TES41.91 PCS32.43 3 ライアン・ブラッドリー アメリカ 68.83 TES37.19 PCS31.64 4 エヴァン・ライサチェック アメリカ 67.04 TES33.00 PCS34..... 続きを読む
受信: Feb 8, 2007 9:38:08 PM
バトル首位、ライサチェク4位スタート 四大陸男子ショート(SP) 【スケート好きな野菜餃子の日記】
フィギュアスケート四大陸男子ショートが終了しジェフリー・バトルが首位通過です。 2位、3位は地元のジェレミー・アボット、そして「経営者」こと ライアン・ブラッドレイ(ブラッドリー)が続いています。 ... 続きを読む
受信: Feb 8, 2007 9:40:05 PM
四大陸・中庭選手とコロラド・スプリングス 【♪In my own way♪ diary etc.】
 コロラドで開催中の4大陸選手権。  結果云々は公式の結果サイトなどで判ることなのですし、演技を観ない内から感想どころではないのであえて記載しません。    行けるなら毎年でも訪れたい大会ですが、今季も行くことは叶いません。  今年は東京Worldの観戦に向けて充電中ということでお見逃しを(笑)。  5季前にコロラド・スプリングスで開催されたスケアメは私にとって初めての日本国外の観戦で色々と思い出深い大会。  詳しくは観戦記をご覧下さいませm(_ _)m。  このスケアメで中庭... 続きを読む
受信: Feb 9, 2007 12:38:09 AM
色彩の魔術 【はいばらのぞみの生活】
……ううむ……しっくりこない……。 これが正直な気持ちでした。 なにがって? あれですよあれ。柔道の、新しい畳。先週末に開催された、フランス国際柔道で採用されていたやつ。場外の赤畳がなくなってたじゃないですか。あれがね、灰原的には、いままでになくしっくりこなか... 続きを読む
受信: Feb 15, 2007 12:00:28 AM