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この特集では、浅田真央選手、安藤美姫選手をはじめとする注目選手の活躍や最新情報など、フィギュアスケートにまつわる様々なレポートを写真とともにお届けします。
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2008年02月23日
四大陸選手権アフターレポート 小塚崇彦フリー6位、総合8位 根ざし始めた「夢」
【小塚崇彦, 2008四大陸選手権】
フリー「ビートルズ・コンチェルト」は、よくよく見ると非常に凝ったプログラムだ。4分30秒の間、彼の足はステップを刻み続け、後半のジャンプの直前直後には美しいポジションのイーグルやハイドロブレーディングも入っている。サーキュラーステップは、コンビネーションジャンプを降りたと思って気を許すと、あっという間に始まりあっという間に終わってしまう。 フリーの後、小塚崇彦はこう語った。 だが、本当にそれだけか? ISUシニアチャンピオンシップ初参戦となった四大陸選手権。オウリムヌリでの小塚崇彦を見続けていると、この場に流れる独特の緊迫した雰囲気を肌で感じ、世界のトップを目指すために必要な、「戦う気持ちの作り方」や「自分の個性のアピールの仕方」を理解しつつあるのが伝わってきた。 彼のブレードに宿る優しいエナジーが、演技中ずっと全身に行き渡り続けた時、私達は彼の滑りに「夢」を見ることができる。それができた時、小塚崇彦は本当の意味で「シニアスケーター」になる。 text/Koyori Kirishima photo/Takayuki Honma
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2008年02月19日
四大陸選手権2008終了、エキシビションレポート(2)
韓国の報道陣に聞いた話では、やはりキム・ヨナをのぞけば、男子シングルトップ選手たちの人気が際立っているのだそうだ。 異常とも思えるフィーバーぶりに最初は驚いたけれど、ひょっとしたらこれは、今まで見た中で一番いいエキシビションだったのではないかな、と思う。 この会場には、たくさんのスケート関係者、ISUの人々もいれば、大きなイベントの興行主もいる。きっとこれから韓国では、アイスショーや国際試合が増えるに違いない。それに伴い、フィギュアスケートを始める子供たちも、たくさん出てくるにに違いない。 photo/Takayuki Honma text/Hirono Aoshima
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2008年02月19日
四大陸選手権2008終了、エキシビションレポート(1)
出演選手中、特にこの雰囲気に乗せられたスケーターは、マイケル・ジャクソンのナンバーを滑ったエヴァン・ライサチェク選手。こんな機嫌のいいエヴァンを見たことがない、そして、こんなに踊っているエヴァンは見たことがないと思うほど、自在に、気持ちよさげに体が動き、フィナーレではさらに大はしゃぎ。男女シングルの選手たちが名前を呼ばれるのを待っている間、安藤美姫選手を誘ってダンス! ただリズムに乗っていた選手たちも一緒に踊りだし、お客さんも大喜び! すっかりフィナーレの盛り上げ隊長だった。
photo/Takayuki Honma text/Hirono Aoshima
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2008年02月17日
高橋大輔フリー終了後、共同インタビュー
最終滑走で優勝となると、演技後はそのまま表彰式、すぐに記者会見場に直行してしまうことも多い。 ――優勝おめでとうございます。素晴らしい演技でした! ――4回転の手ごたえは? ――得点も、トリノ五輪でプルシェンコの出した歴代最高を超えるものが出ました。 ――まだまだスコアを上げられる余地はある? ――演技構成ですが、最後のスピンで、ショートでもフリーでもレイバックスピンを入れた理由は? ――韓国のお客さんの声援、今日も大きかったですね。 ――演技後、ニコライコーチも満足気に何か言っていましたね。 ――来月にはまた、大きな試合が待っています。世界選手権に向けての課題は? ――やはり次も、4回転2本を見せてくれますか? text/Hirono Aoshima
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2008年02月17日
四大陸選手権こぼれ話(6) オフリンクの選手たち
text/Hirono Aoshima
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2008年02月17日
女子フリー終了、浅田真央優勝&安藤美姫3位 風とカルメン(2)
おそらく、少なからぬ数のソウルのお客さんを恋に落として。 実に対照的だった日本のふたりの演技、どちらにより心を奪われるかは、人それぞれだろう。 リンク入りした時からにこにこと機嫌がよさそうだった安藤美姫と、体力がいつもより無かったという浅田真央。コンディショニングによって、また違うものを見せてくれる時も、もちろんあるだろう。 photo/Takayuki Honma text/Hirono Aoshima
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2008年02月17日
女子フリー終了、浅田真央優勝&安藤美姫3位 風とカルメン(1)
先にリンクに現れたのは、深いワインレッドの、少し大人びた衣装を着た浅田真央。気品あふれる王女のようにも、貴婦人のようにも見えて、大人になろうとしている今シーズンの彼女にとても良く似合っている。 photo/Takayuki Honma text/Hirono Aoshima
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2008年02月17日
四大陸選手権こぼれ話(5) オフリンクの選手たち
キャシー・リード&クリス・リード組。アイスダンスの試合は3日間とも日中に行われた。大きな窓の下のミックスゾーンは彼らが出てくるときはいつも日差しが強く、「マブシイ!」と笑いながら記者たちの質問に答えてくれた。「ケガの再発には気をつけています。アイシングを続けて、ストレッチも入念に!」(クリス)「このあとはアメリカに帰って、もっとパワフルに滑れるように練習します。3月の最初にはヨーロッパ入りの予定です」(キャシー) text/Hirono Aoshima
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2008年02月16日
男子フリー終了 中庭健介フリー12位、総合12位
日本で数少ない4回転ジャンパーで、演劇的な表現もできる中庭健介。今日のフリーでも勇壮な音楽に乗って男らしく、スローパートでは手の動きも体のしなりもやわらかく、やさしく。大きな動きもくっきり氷上に映える、彼らしい「ブレーブハート」を見せてくれた。 「膝のけがを差し引いても、後半のストレートラインステップではものすごく疲れてしまった。練習不足を大きく反省しています。レベルが取れるはずのスピンも取りこぼしをしてしまって、もったいなかったと思う。この点も、来シーズンに向けての課題になります。 photo/Takayuki Honma text/Hirono Aoshima
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2008年02月16日
四大陸選手権こぼれ話(4) アイスダンスも大人気!
【アイスダンス, 2008四大陸選手権】
ヨナ・キム選手をはじめ、女子SPで6位につけたナヨン・キム選手など、少しずつ実力をつけてきた韓国勢は、日本選手にとって手ごわいライバルになっている。 text/Hirono Aoshima *写真はバーチュー&モア組と、デイビス&ホワイト組。そして彼らのコーチ、マリーナ・ズウェア氏
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2008年02月16日
アイスダンスフリー終了 リード&リード組7位 ひとつの到達点
【アイスダンス, 2008四大陸選手権】
しかし、07年四大陸選手権以来のパーソナルベスト更新となった今日の演技。 「パーソナルベストの出た理由? 今シーズンはとても調子が良くて……」(キャシー) 演技を終えた瞬間には、お互いに体をしっかり組み合わせたポーズのまま、キャシーが感極まって何度も何度もこぶしを振り上げた。リンクサイドでは、コーチもトレーナーもチームリーダーも、みんなで大喜び! 音楽を変えても、衣装を替えても、いつも同じ印象しか与えてくれないダンサーはいる。 photo/Takayuki Honma text/Hirono Aoshima
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2008年02月16日
男子フリー終了 髙橋大輔優勝! そして歴代最高得点更新
【髙橋大輔, 2008四大陸選手権】
オウリムヌリアイスリンクの観客を総立ちにさせた演技が終わり、熱狂の渦を抜けて記者席でキーボードに向かい――。 4分30秒の最初から最後まで驚きの連続で、一瞬たりとも見逃すことのできなかったこの演技を今、ここで見られたということ。今、この演技が私たちの目の前に確かにあったということ。その事実の前には、世界記録更新も、どんな数字の上での大きな記録も、すべてがどうでもいいことになってしまう。 今日、ここで髙橋大輔の演技を見られたという事実があれば、他には何もいらない。 photo/Takayuki Honma text/Hirono Aoshima
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2008年02月16日
四大陸選手権こぼれ話(3) オフリンクの選手たち
text/Hirono Aoshima
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2008年02月16日
女子シングル SP終了、安藤美姫2位 ほんの小さな大切なこと(2)
【安藤美姫, 2008四大陸選手権】
韓国メディアのインタビューに、安藤美姫はそう答えてにっこりした。試合当日は頭痛を抱え、体調は万全でなかったにもかかわらず、ジャンプミスのないクリーンプログラムを見せた。順位も浅田真央に次ぐ2位。最難度のコンビネーション、トリプルルッツ-トリプルループ(判定ではセカンドジャンプがダウングレード)も見せられたし、さすがに世界チャンピオン、大きな歓声も飛んだ。公式練習から美しかったスケーティングも、全日本選手権以上に滑らかで、流れのある美しい「サムソンとデリラ」だった。 でも、安藤美姫なら、世界チャンピオンなら、もっともっと見せられるはず! 頭上にかざす手の動きにはいつもの細やかさがないし、丁寧に確認するように踏むステップに、今夜の観客を極限まで高揚させる力はなかった。そして一番残念だったのは、下位の選手たちがしっかり決めたフィニッシュのポーズを、世界チャンピオンである彼女が、すぐにといてしまったことだ。 世界選手権のような大きな緊張感がない場だからこそ、試せることはある。今回の安藤美姫の場合は、正確なエレメンツの確認であり、フリーの4回転だ。でも緊張感がない試合だからこそ、自分が楽しむだけでなくお客さんを楽しませる努力をもっとしてみる、伸び伸び滑ればどれだけお客さんが湧くのか試してみる、そんなことができるスケーターに、彼女もなるといいな、と思う。 安藤美姫には、スケーターとして人に何かを伝えたいという意欲もあるし、人を引き付けられるチャーミングさも十分ある。ジャンプだけのスケーターでも、見せる武器のないスケーターでもない。世界チャンピオンらしく、成績だけでなく演技の記憶を人々に強く残すためには、あとほんの少しの努力、ほんの少しの気遣いをするだけでいいはずだ。 photo/Dave Carmichael text/Hirono Aoshima
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2008年02月15日
ペアフリー終了、井上&ボルドウィン組4位 挑戦は続く(2)
text/Hirono Aoshima
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2008年02月15日
ペアフリー終了、井上&ボルドウィン組4位 挑戦は続く(1)
「レベルがとにかくとれなかったね。ステップがレベル2、スピンがレベル1……。トリプルアクセルも決まらなかったし、Not good!」 けがの影響、シーズン初の国際大会だったこと、また、ショーの出演を積極的にこなしてきたため、競技用プログラムの滑りこみもたりなかったこと……。様々な要因で、今回は4位に甘んじてしまったふたり。 photo/Dave Carmichael text/Hirono Aoshima
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2008年02月15日
女子シングル SP終了、安藤美姫2位 ほんの小さな大切なこと(1)
【安藤美姫, 2008四大陸選手権】
四大陸選手権で楽しみなのは、他の国際試合ではなかなか見ることのできない、スケートがマイナーな地域の選手たち、彼らの演技が見られることだ。女子シングルSPでも、猛々しい表情と手のひらまで力強く動く印象的なマラゲーニャを滑ったキアン(台湾)、生き生きと音楽に調和し、客席に視線を送ることも楽しみながら滑ったマッコール(南アフリカ)……。ジャンプの失敗は続いても、演技そのものを堪能させてくれる選手たちに、今年もたくさん出会えた。また、毎年出場しているメキシコのカントゥなど、一年ぶりに見る演技に大きな成長を見てうれしくなったりもした。 韓国のお客さんは、今日も彼女たちに惜しみない声援を送る。とりわけ、演技のフィニッシュポーズでの観客たちの盛り上がりが、どの選手に対してもとても大きかった。 彼女たちんはどんなに演技にミスが続いても、最後の最後、決めポーズはドラマチックに、音楽にばしっと合わせて見せ、お客さんを喜ばせてくれるのだ。そして歓声が鎮まるまで、一定時間フィニッシュのポーズできちんと制止する。これは難しいジャンプを跳ぶことよりも、ずっと簡単なこと。でも、それだけでずっと印象がいいし、演技の余韻もしっかり残るだろう。 この簡単なことが、実は日本のジュニアの試合などを見ていると、おろそかにしてしまう選手が多い。不本意な演技をしてしまうと、「あーあ……」と、あからさまにがっかりした顔で、ほとんどポーズもとらずに終えてしまう選手が、日本ではどうしても目立ってしまう。ほんの少しだけ、気を使えばいいことなのに。最後まで自分を見てもらおうという気持ちがあれば、絶対にできることなのに。 四大陸選手権の個性派の選手たち。ひょっとしたら彼女たちは、日本で滑っていたら国際舞台には立てないレベルの選手かもしれない。でも彼女たちは、この簡単な所作が、どれだけ大切かをみな心得ている。スケートに対する考え方、観客に相対する姿勢に、日本の選手たちとはどこか違うものがあるのかもしれない。 photo/Takayuki Honma text/Hirono Aoshima *写真はフリーでのアナ・セシリア・カントゥ(メキシコ)
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2008年02月15日
女子シングル SP終了 村主章枝9位 ベテランの壁の前で(2)
【村主章枝, 2008四大陸選手権】
ジャンプは果敢にルッツからのコンビネーションに挑んだが、両足着氷気味でコンビネーション判定をもらえず、得意のフリップもステップアウト。スピンやスパイラルでは3つのレベル4をとったものの、ふたつのジャンプミスで順位は9位にまで落ち込んでしまう。 シーズン後半、滑り込んできた「テイクファイブ」は、コケティッシュなポーズや表情でたくさんの拍手をもらえたし、ステップ前の振り付けなどは全日本選手権よりもさらに魅力的で、村主章枝らしさも要所要所でたっぷりみせてくれたのだが……。「プログラムそのものの出来は悪くなかったけれど、やはりジャンプを失敗してしまって……」 キス&クライでもミックスゾーンでも、声のトーンは少し暗かった。 落ちてくる体力に合わせて競技を続けていくことにも。プログラムにこだわり、次々新しい表現にチャレンジしていくことにも。村主章枝は今、たくさんのことに迷っている。 もう27歳ではあるが、ほんの2年前には世界選手権で銀メダルもとり、ずっと第一線で活躍してきた彼女だ。まだ、「ベテランであること」に慣れていないのかもしれないな、と思った。暗闇で手探りをするように、ひとつひとつ手ごたえを確かめながら、どうやって大好きなスケートを続けていくか、若いころとは違う必死さで探っている途中だ。 彼女自身もきっと、ギマセディノワやチェンジャン・リーのような演技を見せたいだろう。いやもっと高いレベルで、トップレベルにいたころの自分さえ超えていきたい気持ちは、十分持っている。 選手生命の短いフィギュアスケートでは、ベテランの壁を越える前に、競技に別れを告げてしまう選手がほとんどだ。ベテランだからこそ見せられる演技に向けて、立ち向かうことすら難しい壁をもうひとつ抜ける日を目ざして。村主章枝が走り続けるならば、私たちはその日をいつまでも待とう。 photo/Dave Carmichael text/Hirono Aoshima
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2008年02月15日
女子シングル SP終了 村主章枝9位 ベテランの壁の前で(1)
【村主章枝, 2008四大陸選手権】
二日間の戦いを終えた2008年の四大陸選手権。 ここまででとても印象に残っているのは、何人かのベテラン選手が健在ぶりを見せてくれたことだ。 男子シングルではおなじみのチェンジャン・リー(28歳)が、協奏曲「黄河」にのり、しなやかで味のある演技を披露。4回転とトリプルアクセルを含むパーフェクトなショートプログラムで、大きなガッツポーズも飛びだした。昨年のNHK杯では元気がなかった彼だけに、みんなの大好きなチェンジャンらしいチェンジャンが久しぶりに見られたことに、たくさんのファンが喜んだことだろう。ソルトレイクシティで一緒に戦った仲間たちの多くが、ケガや新採点システムに苦しみながら引退していった中、まだまだ4回転も軽やかだし、ツイヅルなどをうまく取り入れた難しいステップにもチャレンジする。ほんとうにたのもしいし、いつまでも彼を見ていたいな、と改めて思った。 女子シングルでは、ウズベキスタンの27歳、アナスタシア・ギマセディノワの健闘が光った。彼女も18歳のころから通算7回、四大陸選手権に出場している大ベテラン。世界選手権の最高位は19位と成績は地味だが、長く自分らしいスケートをを見せ続けている選手だ。 14日のSPでは、年齢をみじんも感じさせない高さも飛距離も十分なジャンプ、紫の衣装が美しく揺れる凝ったスピンなど、あらゆるエレメンツで観衆を魅了。プログラムを通してほとんど笑顔を見せず、きりっとした勇ましい表情で滑り続けたのが、また格好良かった。しなやかな体の動きだけでなく、彼女自身の醸し出す精神性、凛々しさが、プログラムをよりドラマチックなものに見せていたようだ。 パーフェクトな演技で、得点もシーズンベストを約20点、パーソナルベストも6点も更新し、彼女もまた感無量のガッツポーズ! 彼らのこんな姿を見られることが、やはりベテランを応援する醍醐味。そして自分の存在をスケートファンに忘れさせないような演技を、こうして時々でも見せてくれるところが、さすがベテランだ。リーやギマセディノワのような選手たちの底力があってこそ、フィギュアスケート全体が活性化していくのだろう。 photo/Takayuki Honma text/Hirono Aoshima *写真はフリーでのギマセディノワ選手
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2008年02月14日
四大陸選手権こぼれ話(2) 髙橋大輔、韓国でも大人気!
【髙橋大輔, 2008四大陸選手権】
「ソウルの高橋大輔ファンクラブの名前は『Dark Swans』なんですよ!」と、バナーを張り付けていたお姉さんはニコニコ。 彼がジャンプを決めるたびに「ウォー!」と叫び、パーフェクトの演技を終えた時には立ち上がってバンザイをしてくれたお兄さんは、ちょっとたどたどしい日本語でこう話してくれた。「2年前のNHK杯から、彼のファンです。彼はサイコウのアーティストだと思う!」 彼らの熱狂ぶりには、髙橋大輔本人もびっくり。 text/Hirono Aoshima
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2008年02月14日
男子シングル SP終了 ジェフリー・バトル3位、小塚崇彦7位(2)
【小塚崇彦, 2008四大陸選手権】
今年初めて全日本のメダルを手にした19歳。しかし彼だって、スケーティングやステップの巧さは、五輪メダリストのバトルに決して引けを取らない。トリプルアクセルでの転倒は惜しかったけれど、凝った振り付けではなくスケートそのものの滑らかさ、スピード感で、さーっとお客さんの前を横切るたびに「おおっ!」とどよめきが走る。得意の高速アップライトスピンでは、大きな大きな拍手ももらえた。 バトルの後に見て改めて思ったが、小塚崇彦のスケート、スピン、ステップ。これらはひとつひとつがほんとうに質の高い一級品だ。どれをとっても、バトルに劣るものはなかったと思う。でも、バトルの後だからこそ、この素晴らしいパーツをどう組み立て、どう作品として仕上げていくかが、これからの小塚崇彦にとって必要なことなのだ、と感じた。 滑ること、氷上での動きに対する高いセンスの持ち主が、実直に練習を重ねることで、ここまでの技術をまず身につけた。そしてここからは、「自分のスケートを作り上げていくんだ!」という強い意思、そして「自分はどんなスケートを見せたいのか」、誰でもない小塚崇彦自身の描くビジョンが、きっと必要になって来る。 それは、ちょっと照れ屋で体育会系の彼にとって、難しいことだろうか? 演技を終え、キス&クライで得点を待つ小塚崇彦は、佐藤コーチとともにスクリーンに映った自分が、違う方向に向かって微笑んでいることに気づいた。すると、「あ、カメラこっちですね!」とでも言うように、今度はきちんと場内のお客さんに向き直って、手を振って見せた。「こういうのが、大事なんですよね」と、日本の記者がつぶやいていたが、まさにそのとおり。 上手くなること、ジャンプを跳んで勝つこと。それにプラス、人に見られることを彼自身が楽しみ、見せることで人を楽しませるんだ、という意思。彼はきっと、大事なものをつかみかけているはずだ。 photo/Dave Carmichael text/Hirono Aoshima
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2008年02月14日
男子シングル SP終了 ジェフリー・バトル3位、小塚崇彦7位(1)
しかし久しぶりに見たバトルの滑りに、そうだ、彼はこんな選手だったんだ! と改めて衝撃を受けてしまった。高橋大輔ともランビエールとも違う、フィギュアスケートのもうひとつの完成形を見せてくれる男、ジェフリー・バトル。彼の堂々たる姿が、国際舞台に帰ってきてくれた。 この日のショートプログラム、滑りだしのちょっとした動きだけで、何かすごいものを見せられる予感がして震えた。それはバトル自身が「自分の見せたいものを見せる!」、そんな確固たる決意を胸に秘めて動き出したからだろう。ジャンプはトリプルフリップ-トリプルトウも、トリプルアクセルも完璧。トリプルルッツのみ、着氷が少し乱れたが、3つのジャンプをとりあえずクリーンに決めたことで、会場のファンたちは大歓声! お客さんの声で小さなミスもかき消されてしまったように見えた。 そしてジャンプを決めた後の、ステップ、スピン、つなぎの動作……これらがひとつひとつの独立した要素として評価するのは難しいほど、すべてがひとつにつながった、圧倒的な「作品」をバトルは見せてくれた。心の動きをそのまま、2本の手と2本の脚に乗せてしまうようなスケート。2分40秒の間、滑りは一瞬たりとも止まるところがなく、確実にコントロールされた上下動は、ただの歓喜や悲嘆ではなく、未来への希望を込めた喜びや、哀しみの行き場のなささえも表現しきってしまうようだ。 結果は4回転が入っていないこともあって、高橋、ライサチェクに続く3位。しかし彼のこの演技に順位は関係ないだろう。ひとつの試合の中の一選手の演技ではなく、ひとつの作品を彼がこの場で見せてくれた、そんな気がした。いいものを見た――そんな何ともいえない余韻が、しばらくの間ソウルのお客さんの心には残ったはずだ。 これは、世界選手権でのバトルの戦いも、楽しみにしていい。 photo/Dave Carmichael text/Hirono Aoshima
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2008年02月14日
アイスダンスコンパルソリー終了 ヤンキーポルカの醍醐味
【アイスダンス, 2008四大陸選手権】
とにかく女性のユウの笑顔が底抜けにかわいらしく、滑ること、踊ることを楽しみきっている様子。横にふたつに結んだヘアスタイルも、鮮やかな黄色の衣装も絵本から飛び出てきた踊り子のようで、彼らがリズムに乗って軽やかに舞うと、お客さんはごくごく自然に手拍子をしてしまう。そうか、楽しくてこそ、ポルカなんだ……。 コンパルソリーは、アイスダンスの技術的な面をきっちり採点されるものだと、私たちは思いがちだ。しかし、基本のステップのバリエーションだけでなく、様々なダンスの持つ雰囲気を踊り分けること。どんな音楽でもお客さんを楽しませること。これもアイスダンサーには大切な資質だ。技巧だけでなく、ダンサーとしての華、醸し出す空気、そんなものを短い時間で比べられるのもコンパルソリーダンスなのかもしれない。 photo/Dave Carmichael text/Hirono Aoshima
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2008年02月14日
男子シングル SP終了 髙橋大輔1位! 熱狂のブラックスワン
スコアはトリプルアクセルに+2.43点(4人ものジャッジが+3!)という驚異の加点がつき、要素点48.74、演技構成点も8点台が4つという恐ろしい高さ。4回転なしのショートプログラムで、総合得点はなんと88.57点!
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2008年02月13日
四大陸選手権こぼれ話(1)
text/Hirono Aoshima *写真はSP終了後のキス&クライでのマクナマラ選手
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2008年02月13日
四大陸選手権2008特集、始まります
text/Hirono Aoshima
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