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この特集では、浅田真央選手、安藤美姫選手をはじめとする注目選手の活躍や最新情報など、フィギュアスケートにまつわる様々なレポートを写真とともにお届けします。
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フィギュアスケート特集

東京女子体育大学シンクロナイズド・スケーティングクラブ演技披露レポート

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 10月22日、東大和スケートセンターに、一般営業時間途中の整氷後、鮮やかなライトブルーの衣装のスケーターたちが登場した。
 彼女たちは、東京女子体育大学のシンクロナイズド・スケーティングクラブのメンバー。
 こんなにたくさんのスケーターによるスケートを見たことのない人たちも多かったようで、お客さんは皆、フェンスにかじりついてじっと演技の行方を見つめていた。

 これまで、日本国内でシンクロの演技を披露できるのは、メダリストオンアイスなどのショーや全日本選手権など限られた機会しかなかった。
 けれど、「シンクロっておもしろい!」という観客の声を聞くたびに、選手たちの中では、シンクロをもっと多くの人たちに知ってもらいたい思いが高まってきた。

 それに、シンクロも「魅せる」スポーツ。
 少しでも「魅せる」シンクロ・スケーターとしての経験値を上げたい……そんな思いから、選手たち自らが各スケートリンクに掛け合うなどして、今、演技披露の場を増やしている。
 そのひとつが、この日の演技だった。

 7月のドリームスオンアイスのとき同じショートプログラム、サラ・ブライトマンの「A Question of Honour」……なのに、スタートの形から違う!
 さらに、随分とスピードがあり、以前にはなかった全員でのビールマンスパイラルは大迫力だ。
 たった3ヶ月で、「A Question of Honour」は、随分と違った作品になっていた。

 これまで13回連続で全日本選手権で優勝しているこのチームだが、実は今年の3月、チェコ・プラハの世界選手権に出場しているまさにそのとき、それまでのホームリンクだった昭和の森アイススケートリンクが閉鎖されてしまった。
 シンクロは、人数が多くスペースも必要となるため、シングルなどのスケーターたちと一緒のリンクで同時に練習することはできない。
 それまでは週に5回ほど、1回に1~1.5時間取ることのできた貸切練習だが、新たな拠点となった東大和スケートセンターでは週2~3回に。
 だけど、彼女たちはその厳しい現実に屈しなかった。

 まず、貸切練習の減少を補うために、毎年1度の夏合宿を2度に増やした。
 それぞれ約1週間の日程。
 最初の合宿では、オフアイスでピラティスなどで基礎体力づくりに励み、2つ目の合宿ではフリーのプログラムを作る。「スケートと体力づくり以外は、ご飯食べて寝るだけ、みたいな合宿だった」という。
 演技披露を増やしたのも、氷に乗っていられる時間を増やしたい思いからだ。

 さらに今、チームはスケーターのリクルーティングもこれまで以上に積極的に行っている。
「バッジテストの7級と6級だけでチームができちゃいそうなくらい、レベルが上がってます。ついていけなくなっちゃいそうなくらい、みんなうまい!」と言う選手もいるように、シングルの大会で何度も見たあの選手やこのスケーターも、このチームの一員としてシンクロに取り組んでいる。
「シンクロが、来年のユニバーシアード(イタリア・トリノ)の公開競技に決まったことで、一気に選手が入ってくるようになった気はしますね。ユニバに出たい、って人が多い」
 そう、シンクロは今、世界的にも注目を集め始めているのだ。
 2010年のバンクーバー五輪でも、公開競技になるのではないかともいわれている状況だ。

 もうひとつ、このチームのレベルが急激にステップアップしたのには秘密がある。
 そしてそれはなんと、貸切練習時間が減ったことと関係あるようだ。
「貸切があんまりないから、とにかく氷の上にいるときには一秒でも時間をむだにしたくない。短い時間でも集中しなきゃって。それが、実演にも生かされてるのかもしれない」

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 現在、シングルと両立しているスケーターも数名おり、うち2名は11月上旬の東日本選手権への出場も決まっている。
 シンクロの練習のほかに、また別のリンクでシングルの練習をするのは、ものすごくハードなことではないのだろうか。
「でも、ぜんぜん違うんだよね、シンクロとシングルって。ステップなどは同じだけど、シンクロはとにかく腕など上半身をすごく使う。それにみんなで一緒にリンクに立つ、それがやっぱり楽しい」
 と一人が言えば、
「もうシングルには戻れないよね。試合のときにリンクに出て行くときは、ものすごく足がガクガクするんだけど、シンクロでみんなと一緒だと、シングルのときほど怖くない。演技中、たとえば全員でひとつの円を描いているようなとき、正面の人がニコニコ笑ってこっちを見ていたりすると、こっちもなんだか笑っちゃうんだよね」

 一気にレベルアップしている東京女子体育大学のシンクロチームは、全日本選手権にむけて、毎週のように演技披露を行っている。

11月11日(土) 9:30、13:30、17:30~ アクアリーナ豊橋
11月12日(日) 15:15~ 笠松運動公園(茨城)

 11月後半以降も、まだまだ演技披露は続きます。
 一度、ご覧になってはいかがでしょうか?

文・写真/Hitomi Hasegawa

シンクロナイズドスケーティング東京女子体育大学 オフィシャルサイト 


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関西大学アイスアリーナ オープニングセレモニーレポート(1)

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 ここ数年、リンク閉鎖の暗いニュースにばかり接してきた日本のスケーターやスケートファンにとって、「新しいリンクができる!」この話題はほんとうに嬉しいものだ。それが、日本で初めての大学キャンパス内のリンクだと聞いたら、なおさら。
 スケートやホッケーを魅力あるスポーツと認め、在学する選手たちをバックアップしたいとまず名乗りを上げたのは、今年で創立120周年を迎える関西大学(本部・大阪府吹田市)だ。
 7月13日、高槻市の高槻キャンパスに新たに建設された「関西大学アイスアリーナ」のオープニングセレモニーが開催され、地元のちびっこスケーター、関西在住スケーターらのアイスショー、また関西大学VS同志社大学のアイスホッケー交流戦などがにぎやかに行われた。

 真新しい匂いのするアリーナ。セレモニー参列者たちがまず目にするのは、在学生の高橋大輔選手、織田信成選手、そしてOB&OGで在学中にオリンピックにも出場した佐藤信夫氏、佐藤久美子氏の凛々しく華麗な姿。巨大な写真は垂れ幕としてリンクの両ロングサイドに4枚ずつかかげられているのだ。これには選手たちも、佐藤夫妻も照れまくり。
「(先にリンク入りしていた)織田君に『めちゃくちゃでかい写真が飾ってあるよ』って聞いて、等身大くらいかな、と思ってたんです。でも、ほんまにでかい(笑)。もうびっくりです」
 と、共同インタビューでの高橋大輔選手。
 ゲストとして招かれ、くす玉開きにも参加した佐藤信夫コーチは、「壁は見ないように! リンクの選手を見てくださいよ」と照れくさそう。
 門下生の村主章枝選手、中野友加里選手もセレモニーで演技を披露した佐藤コーチ夫妻だが、久美子コーチによれば、
「昨日の練習の時にね、友加里ちゃんが縮こまりぎみだったから『上向いて、もっともっと上!』って注意したんです。そうしたら『だって今日は上を見ると先生がいるんですよ! わたし、上からも下からも見られてる!』ですって(笑)」
 そんな一幕もあったとか。

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 日本のフィギュアスケート黎明期のトップスケーターふたり、そして現在のフィギュアスケート界を引っ張る若いふたり。スケート史に残る4人のスケーターが、関西大学にとっても輝かしい伝統と新しい風として、多くの人が彼らの姿を見上げたこの日。
 ご本人たちはひたすら照れるばかりだが、関西大学が彼らを誇りとし、本気でこのスポーツを応援して行こうという気持ちが大きな垂れ幕からは感じ取れ、なんだかとてもうれしく、感激してしまった。
 マイナースポーツといわれていたフィギュアスケートは、いま、たくさんの人々にその魅力を認められつつある。
 選手たち、支える人々の長い間の苦労やがんばりが、いま確実に、あちこちで実りつつあることを感じた、そんなオープニングセレモニーだった。(青嶋)

*セレモニーでは地元の若いスケーターたちによるグループスケーティング、三木遥選手(関西大学)、ノービスの田中刑事選手(倉敷FSC)ら、関西在住スケーターらのアイスショーがリンクを彩った。関西を拠点とするトップスケーター、金彩華選手(京都醍醐FSC)、澤田亜紀選手(京都外大西高)、町田樹選手(倉敷翠松高校)らも出演。アイスショーレポートも後ほど掲載いたします

写真/本間孝行


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太田由希奈選手ら、浪速スポーツセンター オープン記念式典に出演

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 9/29、大阪市浪速区にオープンする浪速スポーツセンターのオープン記念式典が、センター内のアイススケート場他で開催された(施設のオープンは10/1)。
 イベントには関西在住・出身のフィギュアスケーター織田信成(関西大学)、宮本亜由美(中京大学)、北村明子選手(京都醍醐FSC)らが「滑り初め」として登場。
 そしてアメリカ・コロラドスプリングスにてリハビリ中の04年四大陸選手権チャンピオン・太田由希奈選手(同志社大学)も一時帰国して参加。新しいエキシビションナンバー「Tango from 『Shall we dance?』」を国内で初披露し、元気な姿を見せてくれた。
 健康的に日焼けし、エキゾチックな魅力も増した太田由希奈選手。
 「アメリカの匂いのする」滑りを一日もはやくファンの前で見せて欲しいところだ。
 アメリカでの生活、ケガとの向き合い方、スケートへの思いの変化などをたっぷり語ってくれたインタビューは『日本女子フィギュアスケートオフィシャル応援ブック』に掲載中です。

 また男子シングルの織田信成選手はイベント終了後、伊丹発の飛行機にとびのり、東京で開かれたNHK杯記者発表にも出席。夜はジャパンインターナショナルチャレンジの開催される東伏見にて練習……と忙しい一日を過ごした。
 織田信成選手のインタビューは『ぴあワンダーランドspecial オールアバウト・フィギュアスケート』、そして11月末発売の『日本男子シングルオフィシャルファンブック Cutting Edge(仮)』でお楽しみください。

Photo by M.Morita
*写真下は太田由希奈選手と「ワイルドチャイルド」を滑った北村明子選手DSC_2234s


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安藤美姫選手、ジャイアンツ始球式に登場!

miki966「ソフトボール投げは13メートル! ハンドボールだと7メートル! 球技は苦手なんです」
「もし届かなかったら? 笑ってごまかしまーす」
 東京ドームを舞台にしたプロ野球・巨人-広島開幕戦の始球式。巨人軍のオレンジのユニフォームをミニスカートにアレンジした衣装の安藤美姫は、スタンバイしたバックヤードでもニコニコと楽しそうだった。
「やっと元気になったんですよ」と身近な人々が言うように、心身ともに何かと大変だったシニア一年目のシーズンは、3月の世界選手権でひとまず終了。
 地元名古屋でゆっくりして、いつもの美姫スマイルをとりもどした彼女にとって、きょうはプレッシャーを感じることも痛みをがまんすることもない、お楽しみの一日だ。
 待ち時間はプリンなどを食べて元気はつらつ。何種類ものデザイン画の中から選ばれたという今日の衣装も「気に言っています」とご機嫌。「sports@nifty 世界選手権特集」の読者プレゼントへのサインも快く引き受けてくれた。
 開幕戦ということできっちりしたスーツ姿で集まった記者たち(多くはおじさん)も、安藤選手が通るたびに目じりが下がりっぱなし。もうこうなると、仕事をしに来たのか安藤美姫を見に来たのかわからない。ふりまく笑顔に、なんだかこちらも幸せな気分になってしまいそうだ。
 
 しかし投球練習を終えてマウンドに入った彼女がモニターに写ると、見守る人々の和やかな空気が変わった。安藤美姫はいったいどんな球を投げるのか? 果たしてキャッチャーまで届くのか……?
 この緊張感のみなぎった空気、何かに似ている。いったいなんだろう?
 4万人の大観衆の中に立った彼女はといえば、落ち着いた、そして堂々とした投球フォームを披露。そして18メートルの距離を伸びやかに跳んでいった球は、なんとバウンド無しのストライク! 
「おおっー!」「届いた!」
 報道陣の間にも大歓声が広がる!
 思い出した。この空気、彼女が四回転を跳ぶ前の雰囲気、そして成功させたときの雰囲気とまるで同じだったのだ。
 大役を無事果たしてほっとした表情の安藤美姫は、軽く手を上げてフィギュアスケート風のレベランス。彼女以上にストライクを喜んでいた阿部慎之助選手やジャビット君ともしっかり握手! 見守る記者たちの安堵と興奮など何も知らぬような笑顔で、バックヤードに戻ってきた。
 彼女にとってはシーズンオフ、ゲストとして招かれた始球式だというのに、こんな雰囲気で見守ってしまうなんて、不思議なものだ。
 そしてそんな時でも、期待にこたえてナイスピッチングしてしまう安藤美姫も不思議な選手だ。

 彼女はこの一年でフィギュアスケートのイメージをすっかり変えてしまった。
 これからの一年、フィギュアスケートそのものを変えてくれる選手になれるか、否か――きょうの見事なピッチングが、アスリート安藤美姫にとっていい一年になる、そのスタートを飾るものであればいいな、と強く思った。

*始球式終了後の共同インタビューより
――今日の始球式、参加してみていかがでしたか?
安藤 スケートリンクの何倍も大きなこんな素晴らしい場所に立てて、しかもボールもちゃんと届いて、楽しかったし、うれしかったです。
――この日のためにかなりピッチング練習はつみましたか?
安藤 練習はさっき(阿波野ピッチングコーチと一緒にブルペンで)したくらいです。20球ぐらい投げたけど、届いたのが一球だけ! それで本番も不安だったんですけど……届いたのでほっとしました!
――氷の上とマウンドの上、どちらが緊張しましたか?
安藤 出て行く前は氷に立つ前より緊張してたんです。でもマウンドに立ったらすぐに緊張感もなくなって。雰囲気を楽しめました。
――ジャイアンツに好きな選手はいますか?
安藤 うちはおじいちゃんが巨人ファンなので、小さいころから巨人の試合をテレビでよく見ていました。皆さん素晴らしい選手だし、皆さん好きです(笑)。でも高橋由伸さんがずっと好きで、さっき会ってサインをいただいたら、さらに好きになりました。
――高橋選手と何か話はされましたか?
安藤 「がんばってください」って言いました。
――今日の衣装もかわいかったですね。
安藤 あれは最初短パンでかわいくなかったんです! でもスカートでってリクエストしたらOKが出て、スタイリストさんと一緒に決めました。
――最後はスケートのおじぎをしていましたね。
安藤 はい。あれは最初からやるって決めていました。
――今日の経験は今後のスケートにいい影響がありそうですか?
安藤 本番にあんまり強くないタイプなんですけど、今日は練習でできなかったことが試合でできた! それがちょっと、自信になったと思います。

 まだ新しいトレーニング地も正式なコーチも決まっていないという安藤選手。ファンにとっては長い長いオフシーズンが始まったが、選手たちにとってはほんの束の間の休息期間だ。まずはゆっくり休んで、体調も気持ちも整えて。今度は氷の上で、あの笑顔のレベランスが見られる日を楽しみに待ちたい。

Photo by M.Morita(3月下旬、中部日本選手権に応援に訪れた安藤選手)
始球式の写真はこちら


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